横田基地とPFAS汚染問題

ねぇ、日本にあるアメリカ軍の基地から汚染された水が流れてるって聞いたんだけど……。PFASっていう化学物質が関係してるって?

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250513/k10014804871000.html (出典元:NHKニュース)

うん、そうだよ。PFAS(ピーファス)っていうのは“有機フッ素化合物”の総称で、水や油をはじく性質があるんだ。特に泡消火剤やフライパンのコーティングなんかに使われているんだよ。

目次

PFASとは?

PFAS(有機フッ素化合物)とは、フッ素原子を含んだ炭素の化合物群で、以下のような性質を持ちます。

特徴内容
耐熱・耐薬品性非常に分解されにくく、環境中に長く残る(永遠の化学物質)
水・油をはじく撥水・撥油加工に利用される
代表物質PFOS、PFOA(どちらも分解されにくく環境悪化への影響が懸念されている)

どこで使われてきた?

  • 消火剤(特に米軍基地内の訓練施設で使用)
  • フライパン・食品包装・レインコート
  • 半導体製造、メッキ加工

前言ってたやつだよね?それがどうして基地の水に?

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米軍基地では泡消火剤の訓練で長年PFASが使われていて、その処理水が地下にしみ込んだり、川に流れ出たりしてるんだよ。特に東京都の横田基地では、高濃度のPFASが排水から検出されたことで問題になってるんだ。

横田基地での実態

項目内容
場所東京都福生市・立川市・昭島市などにまたがる在日米空軍基地
汚染経路訓練用の泡消火剤や整備水の地下浸透による河川・地下水汚染
影響周辺住民の血液からも高濃度PFAS検出(都の調査)

https://www.tokyo-np.co.jp/article/278934 (出典元:東京新聞)

えぇ……飲んじゃったらどうなるの?

PFASは体にたまりやすくて、肝臓・腎臓・甲状腺への影響、発がん性のリスクがあるって言われることもあるんだ。海外では“人の健康や環境にとって有害”として規制が始まってる国もあるんだよ。

PFASの健康リスク※具体的な健康被害については実証結果がまだ不十分であり、確定していない。

  • 発がん性(腎臓・肝臓
  • 免疫機能の低下
  • 胎児への影響(出生体重低下など)
  • 甲状腺疾患

※体内半減期が5年以上とも言われ、一度体に入ると排出されにくいのが特徴。

日本ではどうなってるの?

日本も対策を急いでるよ。でも米軍基地は日本の環境基準に従う義務がないから、調査や情報公開が進みにくいんだ。

国際的な動きと日本の対応

国・地域規制状況
アメリカPFOS/PFOAの水道水基準を4ng/L以下に引き下げ(2023年)
EUPFAS全般の使用制限を段階的に導入中
日本暫定目標値として50ng/L(PFOS+PFOA合算)を設定 https://www.env.go.jp/content/000276967.pdf(出典元:環境省)
問題点米軍施設は日本の環境基準に法的拘束力なし(地位協定の壁)

住民の声と今後の課題

  • 情報開示の遅れに対する不信感
  • 血液検査の対象拡大を求める動き
  • 基地外への漏出経路の調査要求
  • 日本政府による独自の調査体制強化

そんなのずるいじゃない!

そうだね。だからこそ今、自治体や市民が“調査と情報公開”を求めて声をあげてるんだよ。でもねこういった政治が絡む問題は気を付けないといけないんだ。

どういうこと?

こういう事件が起きると、利害関係者や色々な人の思想が絡んできて科学的な実証データではなく、疑心やデマが流れやすいんだ。

じゃあどうしたらいいのかな?

もちろん関心を持ち続けることは大事だけど、本当に大事なのは”もしそうなったら?”を想定して自衛することなんだ。

私も少し勉強したから知ってるよ!RO水を家で使うとか、浄水能力が高い本物の浄水器を用意しておくんだよね!

もちろん、そういった用意も大事だね。でも前も言ったようにそれには”お金”がかかるんだ。怖いニュースばかりを見て、健康にばかり目を向けて、目の前の楽しいことや家族との時間が損なわれないように気を付けてね。

私、こういった情報を見るとすぐ怖くなっちゃって、、でも、大事なのはそれだけじゃないもんね。

関心を持つことは大事だけど、それに以上に知識も重要なんだ。バランスを大事にしようね。

わかった!ちょっとおうちの前で子供たちとプール遊びをしてくるね!でも水道水は怖いって分かったから、RO水でろ過された綺麗な水でプール遊びをしよっと!

ちょっと待って!水道水は基本的に安全だし、プールで遊んだりするときは消毒効果の高い水道水を使った方がいいんだよ!!もう一回勉強して~~

まとめ

透明な水=安全とは限らない

横田基地をはじめ、全国各地でPFAS汚染は「見えない環境リスク」として広がっています。
見た目では判断できないからこそ、監視・情報公開・調査・住民との対話が重要です。


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